換気量の調整方法、何を指標にするか
気持ちのいい季節になってきました。
窓を開けないかと思っていましたが意外とこの季節、窓を開けて過ごしています。
やはり住宅密集地でも通風を考えることもある程度必要ですね。
ただ風は気まぐれ。
優先順位的には日射取得・遮熱、断熱、気密の次くらいなんでしょうか。
本日は換気量の調整についてです。
我が家の換気システムは第一種全熱交換型換気でダクト式です。
工務店の方曰く、王道の換気システム、になってます。
換気システムのメーカーは「ローヤル電機」で、機種は「SE300」です。
これは設計士の方の推薦です。
凰建設では将来のメンテナンスや交換を考え、パーツ毎に交換がきく海外製のものを採用することが多いようです。
ローヤルさんのSE300はそれに近いことができるようです。
(すみません、このあたりは工務店を完全に信頼しておりまかせっきりです。。)
あとは、設計士の方と、空調換気に関してのプロである凰建設の担当者の方により、個別の綿密な換気計画が作られており、
その結果我が家は、
・トイレ、お風呂も含めた全館空調
・局所換気はレンジ周りだけ
という形になっております。
それでこちらが換気量調整のコントローラーと現在の設定です。
各数字での換気量は仕様書を確認すると以下のように記載されています。
当初入居時の設定は以下のようでした。
これは工務店担当者が各部屋で風量を測定するなどして調整してくれました。
当初よりかなり絞っています。
細かく調整できるので便利ですね。
で我が家は何を指標にしているか。
それは、netatmoで測定したCO2濃度です。
またしてもnetatmoですね。
我が家は工務店の担当者も記録を見てもらえるようにしてあり、遠隔モニタリングで住まい方をアドバイスしてもらっています。
これが現在の寝室においてあるnetatmoのCO2測定結果です。
でこちらが以前の結果です
あまり違いがわからないですね(笑)
でも違いがあまり目立たないくらい十分な換気であるともいえます。
それでは芸がないので、もう少し細かくCO2濃度の日内変動を見ています。
こちらが換気量を絞る前。
こちらが絞った後の現在。
外気と同じくらいのCO2濃度に達するまでの時間が長くなっています。
このくらいでも十分な換気量を保てているということです。
工務店の方からは、
とくにこれからの外気の湿度の高い季節は、いくら全熱交換とはいえ、
換気量を絞ったほうが室内の湿度を調整がしやすい
とアドバイスをもらっております。
つまり冷房により除湿された室内では絶対湿度の高い外気を入れる量が少ない方が明らかに効率がいいということです。
これらに関連した内容は、さとるパパさんもブログにされていました。
わたしと違って非常に論理的な説明を加えており、いつも勉強にさせてもらっています。
https://www.2x6satoru.com/article/dehumid.html
https://www.2x6satoru.com/article/vent-cycle.html
高気密高断熱の住宅は完成しても、住まい方はそれまでとは違うため、色々と工夫が必要です。私も入居すぐはそれが理解しきれていませんでした。
ただそれはより快適な空間にできる余地がまだあるということ。
高気密高断熱の家でないとできないことです。
今後も楽しみながら続けたいと思います。
今日もありがとうございました。