我が家の大失敗
夏本番ですね。
梅雨が明けたと思ったら、とたんに猛暑で家から出たくないですね。
こんなとき高気密高断熱住宅だと快適!と言いたいところですが、
我が家では大問題が発生しています。
今回は我が家の家づくりの最大の失敗についてです。
我が家は設計事務所の建築士さんに設計監理依頼を、工務店に施工依頼をし、分離発注しました。
どちらもパッシブハウスジャパンの要職に名を連ねる方たちであり、誰(どのメーカー)に依頼するかが最も大切なポイントと考えていたのでその点は大満足し、そこで思考停止していました。
その結果、現実どうなっているか。
35度を超える外気温の現在、
室内とくに一階リビングダイニングは日中~夜にかけて
30度近い室温
となってしまっています。
湿気の拡散は早いため、相対湿度は全館 50%前後と非常に安定しており外から帰った直後はしばらくは快適に感じます。
ただ、ひとたび家事だったり、子供たちが走り回るととたんに暑くてぐったりです。
暑いので家で過ごせませんので週末の日中は外出せざるをえないです。。。
トップランナーの方たちに依頼して信頼しきってましたので、ショックと同時に、やはりこのレベルの方たちに依頼しても自分でも細かく確認しないといけないことを強く痛感しました。
また分離発注の難しさも実感しました。
それで原因を工務店の方に確認しました。
大きな要因としては吹抜けがないことでした。
当初は吹抜けを希望していましたが、延床面積が想定より大きくなり居住空間を優先した結果、リビングダイニングは下屋の形で勾配天井をもうける設計になりました。
吹抜けの代わりに2F寝室とリビングダイニング間にガラリを設置、
ここから循環する設計となっておりました。
ただ実際には、隙間が小さすぎたようでガラリを通じては空気の循環がほとんどなされない状況となっています。
階段部分は吹抜けているので、そこからは冷気がおりますがリビングダイニングと反対側にあるお風呂やトイレに設置した排気口に流れてしまっています。
さらに、小屋裏エアコンで小屋裏空間を冷房しそれを2F⇒1Fと冷気を対流の原理で循環させる予定でした。
しかし、省令準耐火構造などいくつかの要因により循環ファンを設置してあっても小屋裏から2F居室に思ったよりも空気が循環せず、結果小屋裏空間に設置したエアコンはショートサーキットを起こしてしまい、建物内の空気の循環がかなり想定より少なくなってしまっている現状です。
具体的には、小屋裏の温度を連続モニタリングすると常時17度になっていますが、小屋裏へ循環されるはずの暖気が予想以上に小屋裏エアコンに給気されず
小屋裏の冷気がエアコンに給気され、ショートサーキットを起こし家全体がなかなか冷えない状況です。
エアコンの消費電力量をHEMSで確認すると10-11kWh程度となっています。
小屋裏エアコンのスペックは、
冷房COP 5.06
定格冷房能力 4.0kW
定格消費電力 790W
定格冷房時の条件で24時間エアコンを稼働したとすると、
790W*24 / 1000 = 18.96 kWh
となり、まだ定格出力までは余力があります。
余計なエネルギーは消費していない小エネではあるものの、そもそも部屋が冷えず真夏に家で過ごせない異常事態になっています。。。
さらに我が家は冷房用の小屋裏エアコンと、暖房用の床下エアコンの2台のみで、自信をもって予備のエアコンスリーブや電源を用意しませんでした。
幸い、工務店の方は正直に話をしてくれており、急ぎ対応策を検討いただき、今週中に工事予定です。
「家は3回建てないと○○」
身をもって実感しました。
こうなると、100点を目指す工務店より60-70点を目指すハウスメーカーを選択したくなる気持ちもわかります。
また、あまり温熱性能に興味がなく私にその点を一任してくれた妻が
「暑いね」
といっているのを聞くと、ホントに心が痛みます。
なんとかなるといいのですが。。。
というより、なんとしてでも対応してもらえる、そう信じるしかありません。
結果はまた報告したいと思います。
今日もありがとうございました。